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この判決はいかがなものか

Excite <ガシャポン訴訟>バンダイナムコに賠償支払い 鹿児島地裁

ちょっと納得しにくい判決である。

親が7割、メーカー3割という判決に。

1)メーカーは一応、日本玩具協会の安全基準を満たす大きさ(しかも3割増ぐらい)でカプセルを作っていた。

2)カプセルの誤飲事故は98年以降報告されている事故はこの件のみ

いくら子どもがせがもうと、誤飲の可能性のあるカプセルを子どもにそのまま渡す親がどうかしていると思える。
企業側が基準を満たしているかどうかよりも、親がもっと渡すことによって起こりうる危険に対しての想像力をもっと働かせるべきではなかったか。

そして裁判長のコメントも、
「3歳未満の幼児でも開口時の大きさが4センチを超えることは珍しくない。事故防止には基準の直径では不十分」
「のみ込んだ場合に備えて取り出しやすくするため、角形にしたり、気道確保のための穴を複数設ける設計が必要だった」
と言っているが、
3歳未満の幼児が自分でガシャポンの販売機を操作して購入することはまずありえないし、親が買い与えることを想定すれば、とりあえず最低の基準は満たしているのだからもっと企業側の責任はあって1割程度ではと思う。
また、カプセルの形状を角形などにすれば、気道や食道を傷つける可能性が大幅に上がるし、気道確保のための穴をたくさん開ければ、それだけカプセルの耐久性は下がり、体内で破損する可能性が大きく上がる。それこそ致命傷になりかねない。

何よりもこういうような事故の報告がこの1件しかないのが一番大きい。
ほとんどの親は事故防止の注意義務ができていて、この大きさで問題はなかったと言えるのではないか。
最低でも年数件レベルで報告が上がってないと、この安全基準がまずいとは言い難い気がするが。

私は今回の件、責任については親が9割以上、メーカー1割以下じゃないかと思う。

そうそう、
>判決は損害額を7954万円と算定。両親が事故防止の注意義務を果たしたとはいえないとして、同社の責任を3割とした。
なのに、
>同社に約2626万円の支払いを命じた
計算したら33%になるんですけど。

  by hyperdyne | 2008-05-21 09:25 | ニュース

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